デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(東京・千代田)は世界遺産である姫路城(兵庫県姫路市)の社会的価値が1.8兆円に上ったとの調査結果を公表した。
姫路市の協力を得て、市民や観光客が城の価値をどう受け止めているのか調査し、定量化した。

調査は「利用するためにいくら払うか」という利用価値と「なくさないためにいくら払うか」という非利用価値(存在価値)を市民、市民以外の日本人(姫路城への訪問経験者含む)、訪問経験のある訪日外国人客に調査。
1人当たりの支払い意思額を算出し、各母集団の人数を掛けるなどして社会的価値を算出した。

姫路城の入城料は1000円だが、利用価値の支払い意思額の平均は訪日外国人が2943円と最も高かった。
同社は「外国人の支払い意思額は高く、今後の入城料施策に生かせる。
市民参加のイベントを盛り上げることで、市民にとって城の存在価値を高めることもできる」(エコノミクスサービス)と分析している。

姫路城の社会的価値は1.8兆円 デロイトトーマツ調査
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF198M80Z10C24A3000000/