静岡県は新年度、川勝知事への補佐機能を強化するため、部長級の新ポストを創設する方向で調整に入った。

知事の職務を巡っては、過去の失言により返上するとしていた給与とボーナスを受け取っていた問題で不信任決議案の提出を招いたり、能登半島地震の被災地支援を協議する会議を欠席して抗議を受けたりするなど、県議会や県民から厳しい指摘が出ていた。

昨年10月の県議会で知事給与の減額条例案が可決された際には、付帯決議に「県政の混乱は知事に責任があるのは当然だが、県庁全体の課題と捉え、県当局は知事をいさめること」などと注文がついていた。新ポストには、知事の言動把握や危機管理などで適切な対応ができるよう補佐する機能が期待されている。

一方、同地震の被災地支援を話し合う中部9県1市のオンライン会議が15日に開かれ、今回は知事が出席し、「引き続き被災者に寄り添って(支援に)全力で取り組む」と述べた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240316-OYT1T50065/