確定分だけで16.5億円。税金と電力の壮大な無駄使いは「電通のシノギ」だったことが田中龍作ジャーナルの取材で分かった。

新宿の夜空にそびえる都庁舎の壁面いっぱいにお世辞にもアートとは言えない極彩色の絵柄が映し出される。
「プロジェクションマッピング」なる東京都の事業である。映写時間は毎夕7時から9時15分までの間、1回15分、5回にわたって壁面を光で彩る。色使いが仰々しいだけで、感動するものは何もない。

巨額の公費を投じながら都民の生活には1ミリも役立たない事業の発注先を聞いて妙な得心が行った。
コンテンツ制作はじめイベントの運営は「電通ライブ」なのである。

事業を主管する東京都産業労働局 観光部企画課によると今年度だけで7億円、来年度が9億5千万円。
事業は再来年度もその後も続き、莫大な予算がつく。原資は都民の税金である。
信頼できる都政関係者によれば「丸投げ」だそうだ。つまり確定分だけで16.5億円が丸々電通ライブに注ぎ込まれるのである。
東京オリンピックやコロナ対策など巨額予算が投じられる時、必ずといってよいほど電通が顔を出す。
我々の血税は電通に搾り取られていると言っても過言ではない。

https://tanakaryusaku.jp/2024/03/00030394