【台北時事】台湾の半導体受託製造世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)は6日、熊本県に建設する半導体の第2工場について、今年末までに着工すると発表した。
2027年末までの稼働開始を目指す。同社の日本工場にはソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソーに加え、新たにトヨタ自動車も出資する。<下へ続く>

 TSMCがソニーグループ、デンソーと共同で熊本県菊陽町に日本で初めて建設した半導体の第1工場は、今月24日に開所式が行われる。
TSMCによると、第1、第2工場を合わせた設備投資額は「日本政府からの強力な支援」を前提として、200億ドル(約3兆円)を超える見通し。

 両工場では自動車や高性能コンピューター向けなどに6~40ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体を製造。
月間生産能力は300ミリウエハー換算で合わせて10万枚以上となる見込みで、「計3400人以上の先端技術に通じた人材の雇用創出」を目指すとした。

 TSMCの劉徳音董事長(会長)は昨年6月、第2工場も第1工場と同じ熊本県に新設する方針を示していた。
同社の日本工場を巡っては、熊本県での第3工場の建設も取り沙汰されている。

熊本第2工場、年内に着工 半導体製造、トヨタも出資―台湾TSMC
https://www.jiji.com/sp/article?k=2024020601092