中国株売り広がる、あきらめムードも−利下げ見送りに指標期待外れで

中国株が17日の取引で大きく売られた。経済指標に対する失望が広がり、弱気な見方が市場で強まった。

香港上場の中国企業株で構成するハンセン中国企業株(H株)指数は3.9%安で取引を終了。2022年10月以来の下落率となった。本土株のCSI300指数は2.2%安。外国人投資家の本土株売り越しがここ1年余りで最大の130億元(約2670億円)に膨らんだ。

15日の中国人民銀行(中央銀行)による利下げ見送りにすでに落胆していた投資家らの間には、17日発表の経済統計ででデフレ圧力と不動産危機の持続的な課題が示されたことから、あきらめムードが広がっているように見えた。

カメット・キャピタル・パートナーズの投資責任者デレク・タイ氏は「降参だ」と述べ、「人民銀の足踏みから始まった今週は経済リスク懸念が膨れ上がり、最新のデータはさらに継続的な落ち込みを裏付けている」と指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-17/S7E7R0T1UM0W00