香川の魂・讃岐うどん、能登半島地震被災地で2000食炊き出しへ…丸亀から水を運び込み

 最大震度7を観測した能登半島地震の被災者支援として、香川県丸亀市は10日、親善都市協定を結んでいる石川県七尾市で讃岐うどんの炊き出しを行うと発表した。19、20日のいずれも午前11時から、JR七尾駅前で計2000食を振る舞うという。

 丸亀市と市観光協会は2016年4月、熊本地震の被災地で同様の支援をした経験がある。今回は現地で断水が続いていることから、丸亀市から水を運び込む。駅前のテントで、ゆでたての麺に温かいだしを注いで提供する。

 同協会の山田哲也事務局長は「うどんは食べやすく、お年寄りから子どもまで喜んでもらえると思う。厳しい寒さの中、少しでもぬくもりを届けたい」と話す。

 市は10日、被災者への激励の言葉を市民に書き込んでもらうメッセージボードを、市役所1階ロビーに設置した。炊き出しのテントに掲示する予定で、職員らが「はなれていても心は近くにあります」「一日も早い復旧を願っています」などと記した。17日までメッセージを募る。

 松永恭二市長は「丸亀は災害が少ないと思われがちだが、南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくない。決して他人事と思わずに被災者を勇気づけてもらうとともに、災害への備えを考えてほしい」と述べた。

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