【安部 由美子】48歳男性が絶句…「父の葬儀」を台無しにしたお坊さんの「最悪すぎる振る舞い」 参列者からも非難の声が…
(中略)
40分の読経がたった10分で終了
話を健太さまのお父さま、健三郎さまのお送りに戻しましょう。この式は、じつは私が担当したお葬式でもありました。

気になったのが、開式前に喪主である健太さまのお母さまが、司会担当の私に、こう聞きに来られたこと。

「お布施は、先に渡しておけば、いい葬式をあげてくださるのではないでしょうか? あとから支払うと、お坊さまはお布施の金額が気になって、ちゃんとお葬式をしてくれない気がして……。不安なのですが、いかがでしょうか」

開式まで間もないことから、内心、焦った私でしたが、

「いずれにしても、きちんとお葬式は執り行われますから、そのようなことは心配なさらないでください。あとからお持ちになっても大丈夫です」

と伝えました。

しかし、どうしても気が気でならない喪主である奥さまは、式の寸前にもかかわらず控室へ入り、腰を低くして、頭が地面につくほど下げてお布施を渡されたのです。彼女は私にお礼をいって席につきました。そのときに、喪主に付き添っていた男性が息子の健太さまでした。

式が始まりました、お坊さまの紹介をしてから開式です。

ところが、私からの開式の言葉を言い終わるのを待つどころか、お坊さまは面倒臭いという雰囲気を身体中から出して、不作法な歩き方で斎場に入ってきました。そして祭壇前に自分が着いたら、そのままさっさと読経を始めたのです。段取りは全て無視です。

しかも困ったことに、お坊さまの読経は何を言っているのか分からないくらい早口で進んでいきます。

じつは私たち葬儀スタッフは式の進行をするのにお坊さまの立ち居振る舞いを参考にしています。読経の言葉にも意味があり、スタッフが動き、案内を行うために「区切り」が存在します。「この言葉のあとに焼香案内に入る」というような、ポイントがあるのです。

このときは、お坊さまの読経があまりにも早口だったため、葬儀社スタッフ全員が聞き耳を立てていたのに、残念なことに、区切りが判断できませんでした。

本来ならば40分の読経になるはずでした。しかし、なんと、このときは10分で読経が終わって、焼香案内ができなかったのです。しかもお坊さまは読経が終わると勝手に立ち、行うと言っていた遺族への法話もせず、控室にスタスタと戻っていったのです。

当然ながら、参列者全員から非難の声が聞こえてきます。一度しかできない、健三郎さまのお葬式です。それをこのお坊さまは、理解していないとしか思えない、最悪の振る舞いでした。

お坊さまの思いもかけぬ行動により、段取りが大きく狂ってしまった健三郎さまのお葬式。その後はどうなってしまったのでしょうか。また、健太さまにはさらなる心配事が……。詳しくは後編記事〈48歳男性が青ざめた…「お布施」の金額でお坊さんの怒りを買い、さらに「恐れていること」〉でお伝えします。

https://news.livedoor.com/article/detail/25658113/

金額などは>>2以降