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 正月休みが終わり、官公庁や企業などでは4日が2024年の仕事始めとなった。
25年大阪・関西万博の開幕まで1年3カ月あまり。万博を運営する日本国際博覧
会協会(万博協会)の石毛博行事務総長は、協会が入る大阪府咲洲(さきしま)
庁舎(大阪市住之江区)で約80人の職員を前に年頭のあいさつをし、「今年は
『万博の成功・実現の年』。ポスト・コロナの最初の万博を何としても成功に
導かなければならない」と決意を述べた。

 23年は、海外パビリオンの建設遅れや会場建設費の上振れなどに批判が相次
いだ。石毛氏はこうした点にも触れ、「万博の価値をより多くの人々に知って
もらい、実際に参加してもらうことが成功への第一歩だ」と語った。

 この日、大阪市内では関西の財界関係者らが集う「大阪新年互礼会」も開か
れ、関西経済連合会の松本正義会長や吉村洋文知事、横山英幸市長ら約2000人
が出席した。万博協会の副会長でもある松本氏は、万博について「七難に見舞
われても、絶対に負けない決意で頑張りたい。25年4月13日に開幕できると楽
観的な考えを持っている」と述べた。

 互礼会に先立ち、府庁で能登半島地震を受けた万博への対応を問われた吉村
知事は、「復興支援と万博は二者択一の関係ではない。万博をやるから復興支
援の費用が削減されるものではない」と強調、万博の縮小や延期を否定した。
【東久保逸夫、宇都宮裕一】
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https://mainichi.jp/articles/20240104/k00/00m/040/239000c
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