「いきなりステーキ」の失速
今年12月で開店10周年を迎えたステーキ店「いきなりステーキ」の失速が止まらない。

ペッパーフードサービスが運営するいきなりステーキは、前菜を挟まずにそのままステーキを提供し立ち食いする、
というコンセプトが売りのステーキチェーン。

なぜ凋落したのか
2020年12月期のペッパーフードサービスの決算では、売上高が前年比でマイナス53.5%という苦しい結果に終わっており、
現在に至るまで減収、減益を重ねている。不採算店の整理のため閉店が相次ぎ、2023年10月現在では188店舗と
大きく数を減らすという憂き目に遭っているのだ。

お得感が感じられない
はじめに重盛氏は「今のいきなりステーキにはお得感がまったく感じられない」と語る。

「前提として、今のメニューは“安い”とは言いがたい価格帯となっています。たとえば看板メニュー『ワイルドステーキ』は200gで
1590円(税込、以下同)となっており、平日ランチ時にはライス、サラダ、スープ付で1740円と、一般的なステーキ店と比べても
遜色ない価格です。厚切ステーキを食べようとして、1500円を軽く超えてしまう。普通のステーキ店なら以前からあり得る話の金額ですが、
いきなりステーキのコンセプトを踏まえると、どうしても割高感が否めません」

https://news.yahoo.co.jp/articles/69fc09e841940bc275136636d45953b1dc2795e0