北陸経済連合会は30日、女性の就業意識に関する調査の結果を発表した。
首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)で働く北陸出身の女性(169人)の63%が
「北陸に戻ることはない」と考えていることがわかった。20年に実施した調査から14ポイント増えた。
北経連は行動制限の緩和で、首都圏の方が生活面で楽しめると考える人が多いとみている。

「首都圏の方がプライベートで刺激を得られそう」(68%)など首都圏の魅力を理由にした回答が上位を占めた。
「地元は閉鎖的」(54%)や「やりたい仕事が北陸にはなかった」(47%)など北陸への消極的な評価もあった。

北陸の企業に勤める北陸出身の女性が、首都圏に勤める北陸出身の女性などと比べ「管理職になる可能性がある」
と考える割合が低いこともわかった。北経連は結果を踏まえ、女性のキャリアアップの可能性を示したり、
管理職の働き方を見直したりするよう企業に働きかける。23年度中にシンポジウムを開き調査結果を周知する方針だ。

調査は北陸または首都圏で働く北陸出身の女性など計6つの属性を対象に、8月2日〜9月15日まで実施した。
合計で約2700人から回答を得た。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC3041B0Q3A131C2000000/