「なで肩は肩こりになりやすい」とうっすら聞いたことがあり、本当かどうか知りたかったのですが、にっちもさっちもいかず、詳しい事情を知っていそうな専門家を探したところ、井尻整形外科(兵庫県神戸市)の院長で医師の井尻慎一郎さん(66)に話を聞くことができました。

「肩こりは、ある種の思い込みと言えます」
井尻さんによると、多くの場合は「筋肉の疲労」が肩こりの正体です。「同じ姿勢を続けると筋肉は疲れます。人間の頭は体重の10分の1ほどあるので、体重50キロの人の場合、パソコンやスマホに向けて頭を傾けていると、それだけで5キロほどの負担が首や背中の上の方の筋肉にかかります。そして、腕も3キロほどの重みがあるので、腕をたらしているだけでも同じように筋肉に負荷がかかっています」と話します。

そのため、肩こりを感じたとしても、それは筋肉が疲れたというサインに過ぎないそうです。1時間に1回ほど、ストレッチをしたり、両肩を回したりすれば対策になるそうです。

一方で、神経痛や心臓疾患などが原因の場合もあるため、井尻さんは「長引く場合、専門家に一度診てもらうことは大事です」と強調します。

首を動かした時に、肩や腕がしびれるといった場合は、頸椎に病気が潜んでいることもあるため、受診が必要な場合もあります。

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