イスラエル軍は12日、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点数カ所を爆撃したと発表した。

ヒズボラからの攻撃に対する報復として、空軍戦闘機がレバノン領内でヒズボラの軍事拠点などを狙ったという。

イスラエル軍はこれに先立ち、北部の町ドベブにレバノン側から対戦車ミサイルが撃ち込まれたため、報復攻撃を開始すると発表していた。

レバノン南部のCNN取材班によると、12日にロケット弾の発射音が聞こえ、イスラエル北部上空で同国の防空システム「アイアンドーム」が2発を迎撃したのが確認された。

ヒズボラは攻撃を認める声明を出し、イスラエル軍の後方支援部隊が国境沿いに通信塔や監視装置を設置しようとしたところを狙ったと述べた。

イスラエル軍とヒズボラの衝突により、戦闘が中東の他地域にも拡大する事態が懸念されている。

ヒズボラの指導者ナスララ師は11日のテレビ演説で、イスラエル国境で同国への圧力を維持すると表明した。

https://www.cnn.co.jp/world/35211438.html