パレスチナに追加の人道支援100億円 上川外相が表明

上川陽子外相はパレスチナ自治区のヨルダン川西岸ラマラで3日午後(日本時間同日夜)、自治政府のマリキ外相と会談し、パレスチナに対して約6500万ドル(約100億円)の追加的な人道支援を行うと表明した。

 上川氏はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への激しい攻撃が続いていることを踏まえ、会談で「ガザ地区における極めて深刻な人道状況、とりわけ未来ある子供や女性・高齢者が被害に遭っている。ガザ地区の人々に一日も早く必要な支援を届けることが目下の優先課題だ」と述べた。イスラエルとパレスチナそれぞれが国家として共存する「2国家解決」を支持する日本の立場は変わらないことも伝えた。

 上川氏はマリキ外相との会談に先立ち、イスラエルのテルアビブでコーヘン外相とも会談。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスを非難しつつ、人道目的の一時的な戦闘休止を訴えた。(アンマン=松山紫乃)

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