今春のWBCでは、日系人として加わったラーズ・ヌートバー選手がチームに溶け込めるようにと、清水さんは「ちゃん付け」の愛称を提案。
そうした雰囲気作りの成果もあり、チームも自然とおそろいのTシャツが用意されるなど一体感が高まった。準決勝のメキシコ戦で、不調が続いた村上宗隆選手が放ったサヨナラ打も「村上選手の活躍をチームの誰もが信じ続けた結果だ」と手応えを語る。
「『侍』には互いをリスペクトし、チーム全体でミスをカバーし合う雰囲気があった」と清水さんは振り返る。
現代社会に「誰かのミスを責め立てる」という風潮を強く感じているだけに、指導を通じて「超一流の選手の心意気を感じてほしい」と力を込める。
少子化で野球人口を増やすのは楽ではない。それでも「野球を通じて人をたたえ合う社会になってほしい。浜田がその先駆けになり、故郷の子どもらの中からいずれ、侍たちの縦縞(たてじま)のユニホームを着る選手が出てくれれば」と願っている。
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