注文殺到のインテル新CPU「Nシリーズ」搭載パソコン、コストパフォーマンスが魅力
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5万円以下の格安パソコンなどに採用されてきたCPUの1つが、インテルの「Celeron」や「Pentium」シリーズだ。これらを搭載したパソコンの安さは魅力的だったが、処理性能の低さは否めなかった。

そんな低価格CPUにインテルはメスを入れた。今年1月、両ブランドを廃止し、その代わりに新ブランドの「インテルプロセッサー Nシリーズ」(以下、Nシリーズ)を投入すると発表した(図1)。

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NシリーズのCPUは、上位のCore iシリーズの構造と深く関係している。Core iシリーズでは、第12世代からPコアとEコアの2種類のコアを搭載している。Pコアは性能重視で高負荷の作業をこなし、Eコアは電力効率重視で優先度の低い処理を担当する。この役割分担によって、前世代のCPUとは段違いの性能を発揮するようになった。

NシリーズのCPUは、この2種類のコアのうちEコアのみを搭載し、Pコアは搭載しない(図2)。馬力のあるPコアを搭載せず、非力なEコアだけで大丈夫か──。そんな不安を持つユーザーも少なくないだろう。

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そこで、NシリーズのCPUの性能を徹底的に調査した。ベンチマークの詳細は次回紹介するが、従来のCeleronと比べて2〜3倍程度の高スコアをたたき出し、Windows 11でも快適に使える性能を備えていることがわかった。安さと性能を兼ね備えたCPUといえそうだ。