広島県尾道市の市立大が2026年10月の開館を目指す図書館。総事業費が約18億円に上る計画について、基本設計の説明を受けた市議から、約1400人の学生数や市中心部から離れた立地を念頭に「高額過ぎる」など反対の声が上がっている。
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市によると、新図書館は鉄筋コンクリート3階建て延べ3094平方メートルで、約25万冊を収蔵できる。1階には市民も使える会議室、研修室を設ける。計約260の閲覧席のほか、2階にグループ学習室、3階に個人学習室を配置。屋外テラスはイベント時にステージとして利用できる。外壁はれんが調タイル張りとする。
図書移設費や備品購入費を含む総事業費は約18億円。同大が内部留保の一部を充て、残る12〜13億円を市が24年度一般会計当初予算で負担する。
これに対し、議員の一人は、主に大学生が使う施設に市が12〜13億円を投入することを疑問視し、「基金を積み立てた上で建設すべきだ」と批判。別の市議は「大学の財布にあった施設にすべきだ」と、建て替えではなく現図書館の改修を求めた。
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