沖縄県が「緊急時以外はアメリカ軍の民間港湾の使用は自粛すべきだ」とする中、来月アメリカ海軍の掃海艦が、補給と乗組員の休息を目的に石垣港へ入港する予定で、県は24日、自粛するよう外務省に要請しました。

沖縄県や石垣市によりますと、石垣港に入港するのはアメリカ海軍佐世保基地に所属する掃海艦「パイオニア」で来月6日から8日にかけて補給と乗組員の休息を目的に寄港すると通告されています。

県は一貫して「緊急時以外は、アメリカ軍の民間港湾の使用は自粛すべきだ」としていて、24日、自粛するよう口頭で外務省に要請しました。

また要請の中では、民間船舶の円滑な定期運航と安全性を確保するだけでなく、市民の安心安全を確保するためにも、アメリカ軍が民間港を使用することがないよう適切な計画を策定することを求めたということです。

これに対し外務省は、日米地位協定でアメリカ軍に民間港の使用が認められているとした上で「アメリカ軍の円滑かつ効果的な活動を確保するために重要であると考えている。アメリカに対しては地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう引き続き求めていく」と回答したということです。

実際に寄港した場合、石垣港へアメリカ軍の艦船が寄港するのは、2009年以来、14年ぶりとなります。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230825/5090024730.html