ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏(62)ら10人が搭乗していた自家用ジェット機墜落で、現場からフライトレコーダーが回収された。機体に仕掛けられた爆弾がさく裂したという見方が強く、6月に武装反乱を起こしたプリゴジン氏の「粛清説」が西側諸国に広まる中、プーチン大統領周辺は「やっていない」などと政権の関与を一斉に否定した。

 「多くの臆測が飛び交っている」。ペスコフ大統領報道官は25日、モスクワ北西のトベリ州で23日に起きた墜落について、記者団に初めてコメント。プーチン氏が「裏切り者」と呼んだプリゴジン氏の殺害を命じたという見立ては「全くのうそだ」と主張した。墜落原因を調べている当局も、こうした立場に沿った捜査結果を最終的に提示し、幕引きを図るとみられる。

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