ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、元ジャニーズJr.で「ジャニーズ性加害問題当事者の会」副代表の石丸志門さん(55)が21日、参院議員会館を訪れ、立憲民主党の蓮舫参院議員らに、秋に見込まれる臨時国会での法整備を求めた。蓮舫氏は取材に「これほど声を上げているのに、政府はなぜ話を聞こうとしないのか。岸田文雄首相に直接聞きたい」と述べた。

◆「聞いていてつらかった。どう救済するか考えないと」
 会談は立民の山井和則衆院議員も交え計3人で、非公開だった。石丸さんが自身の性被害や、再発防止に向けた要望などを語ったという。蓮舫氏は、会談後の取材に「聞いていてつらかった。国連は『被害者は数100人』と指摘したが、彼らの心の問題、人生をどう救済するかをまず考えないといけない」と指摘した。
 その上で「ジャニーズ事務所の再発防止特別チームの報告が出れば調査の起点になる。政府には(関係者の)ヒアリングを求めたい。政府は緊急対策パッケージを出したが、被害者の声を聞かずにどんな再発防止策が作れるのか」と疑問を呈した。石丸さんは「真摯しんしに話を聞いてもらった。2人に感謝したい」と話した。(望月衣塑子)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/271683

聞く必要がないからでは…