この世のものとは思えない「エイリアン」に襲撃されているという理由で、ペルーの原住民であるイキトゥ族が、先週、ペルー政府に軍の出動を要請した。

単なる噂にとどまらず、政府当局が関わることになったこのエイリアン騒動は、多くの海外メディアで報じられ、注目を集めていたが、その後エイリアンの意外な正体が報じられた。

イキトゥ族のリーダーはそのエイリアンについて、身長7フィート(約2.1m)で、赤い光の点いた丸い靴を履き、地上から1mほど浮いていた、と証言した。また、頭が大きく、「スパイダーマンのグリーン?ゴブリン」のようで、「二度撃ちましたが、怪我はなく、立ち上がって消えてしまいました」とも話していた。彼らが発砲する様子は、現地のニュース番組で放映された。

その後行われたペルー政府当局の調査によって、エイリアンの正体はジェットパックを装着した違法採掘業者である可能性が浮上した。

ジェットパックとは、鞄のように背負ったジェットの噴射によって推進する飛行器具だ。

政府当局によれば、ペルーの違法採掘業者は、金鉱脈を探すためにジェットパックを用い、飛んでジャングルの奥深くに入って行くのだそう。今回のイキトゥ族への攻撃は鉱脈探しではなく、彼らを脅して、すでに見つかった違法金鉱に近づけさせないようにするためだったそう。

ペルーでは、違法な金採掘のシンジゲートが暗躍している。捜査を担当するCarlos Castro Quintanilla氏は、「彼らは、例えば人を浮遊させる装置など、時代の最先端を行くテクノロジーを使っているのです」と話す。

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