ごくわずかな時間と空間のゆがみが波のように伝わる現象「重力波」が、宇宙のあらゆる方向からやってきていることを示す証拠を捉えたと、アメリカなどの国際的な研究チームが発表しました。
研究チームは、宇宙の成り立ちの解明につながるとしています。
重力波は、ブラックホールが合体するなど、巨大な質量を持った物体が動いた際、時間と空間のゆがみが遠くまで波のように伝わる現象です。

アメリカを中心とする国際研究チームは28日、ごく小さな重力波が宇宙のあらゆる方向からやってきていることを示す証拠を捉えたと、発表しました。

こうした重力波は「背景重力波」と呼ばれています。

重力波は、100年余り前にアインシュタインがその存在を理論的に示し、2015年、アメリカなどの研究チームが初めて観測することに成功しています。

このときに観測された重力波と比べると、周波数がはるかに低い「背景重力波」は観測が難しいとされていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230629/amp/k10014113281000.html