保険金の不正請求が発覚した中古車販売会社のビッグモーターは10日、複数の取引銀行と協議し、先月後半から中古車の販売台数が例年より6割以上減っていることなどを報告した上で、取り引きの継続を要請したことがわかりました。
ビッグモーターは保険金の不正請求問題を受けて、10日、東京都内で融資を受けている複数の銀行を集めた会合を開きました。

関係者によりますと、会合には会社の幹部が出席し、一連の不正について陳謝した上で、経営状況を説明したということです。

この中では、先月後半以降、中古車の販売台数が例年の同じ時期より6割以上減少していることや、買い取り台数も今月に入り、4割以上減少していることなどが示されたということです。

また、事業の継続に必要な当面の資金は確保できているものの、損害賠償を想定した費用などについて今後、精査を進めるとしています。

その上で、銀行側に対して、近く返済期限を迎える資金の借り換えを要請するとともに、金利条件などを変更しないよう求めたということです。

ビッグモーターをめぐっては、今回の問題を受けて、車両修理の新規の受け付けを停止したほか、国土交通省や金融庁が法律上の問題がなかったか、調査を進めています。


ビッグモーター“例年より販売6割以上減” 銀行に取引継続要請
2023年8月10日 20時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230810/k10014159961000.html