家族社会学が専門の西野理子・東洋大学教授は毎日新聞政治プレミアの取材に応じた。
「結婚への憧れは若者も持っているのですが、実現が難しいとも思っています」と語った。
【写図】「結婚より子どもが欲しい」
西野氏は、「『一生結婚するつもりはない』という未婚者は増えています。しかし、いずれ結婚したいと考える人は、減っているとはいえ、まだ圧倒的に多いのです」と指摘。
「大学の授業で結婚したいかと聞くとみな手を挙げます。ところが、自分が将来、結婚していると思うかと聞くとみな手を挙げない。『できないかも』『できないだろう』と思っているのです」と言う。
そのうえで家族や結婚の役割について、「私は、人は一人では生きていけないし、家族があるならば、うまく生かしたいという立場です。ただ、今は、子育てや介護も含め、家族だからこうしなければ、ということが多すぎます。まずそこから変えるべきです」と語った。
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