【パリ共同】フランスのマクロン大統領は24~28日、パプアニューギニアなど南太平洋諸国や地域を歴訪した。その後スリランカも訪問。中国が影響力を拡大する中、激しい覇権争いを続ける米中を念頭に“独自外交”を展開し、二大国の対立に巻き込まれることを懸念する各国に「別の選択肢」(大統領府筋)としてフランスの存在をアピールした。

 フランス特別自治体ニューカレドニア、バヌアツ、パプアを訪問。バヌアツでは演説で「インド太平洋、特にオセアニアでは新たな『帝国主義』が現れ、多くの国の主権を脅かしている」と警告した。この地域の覇権を狙い激しい綱引きを展開する米中を念頭にした発言とみられる。
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