ネットよりも信用できる
 「職場で話題になって見に来たのです」

 ――遊びですか? 
 「いえ、違います」

 ――じゃあなんでここに来たのです? 
 「社会科見学のようなものです。すぐ帰ります」

 及び腰の男性は容易に気持ちを開かないが、しばらく話をするとコソッと目的を話してくれた。

 「実は、下着を売ってもらいたくて…。ネットでも買えるけれど直接買う方が信頼できるから…」 

 ――パンツですか。

 「そう、そう」

 途端に男性は元気を取り戻す。

 ――おいくらで? 
 「それは人によりけりですね。私は1枚3000円まで準備をしています」

 ――もう声をかけましたか? 
 「まだです」

 ――どうして? 
 「人がたくさんいるし、生の女の子にお願いするのがちょっと…」

 ――でも、その価値がある? 
 「それはもう、はい。でも人が多すぎますね。出直します」

 女性のパンツ――それも脱ぎたてを求めて慎重な性格のこの男性は、勇気を奮ってここに来たようだ。カバンにジップロックを忍ばせて…。

 結局この日、この男性は断念したが、10人の女性がいればそれぞれ違う下着がある。下着には歴史と個性があり、それが男性にとっての「性行為」の対象なのだということのようだ。

 性の闇は深い。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f51af74f38e8c50efb6e7c36108f74ffebf1ef3a?page=2