インドネシアを訪問中の天皇、皇后両陛下は20日、首都ジャカルタにあるインドネシア独立に功績のあった政治家や軍人、市民ら約9700人が葬られている「カリバタ英雄墓地」を訪れ、英霊碑に供花された。墓地には第二次世界大戦後も日本に帰国せず、オランダとの独立戦争(1945~49年)に参加した残留日本兵28人も埋葬されている。
両陛下は炎天下に、墓地の正門で一礼し、墓が並ぶ敷地内を約180メートル歩いて英霊碑に向かった。2分近く黙とうし、献花台に花輪をささげた。その後、両陛下は記帳室に入り、天皇陛下が「徳仁」と記した。
英霊碑への供花は91年に上皇さまが、2008年には秋篠宮ご夫妻が行っている。
また、この日は両陛下そろってジャカルタ市内の国立博物館を訪ね、インドネシアの持つ多様性を紹介する展示や、治水に関する石碑などを見学した。
遺族「天国で喜んでいる」
天皇、皇后両陛下のカリバタ英雄墓地の訪問に、父親が残留日本兵だったヘル・サントソ衛藤さん(63)は「両陛下に墓地をお参りいただき、残留日本兵たちは天国で喜んでいると思う」と笑顔を見せた。
日本は1942年3月、当時のオランダ領東インド(現在のインドネシア)を占領し、45年8月の敗戦まで軍政下に置いた。
インドネシアなど日本が占領した地域では、さまざまな事情で帰国しない残留日本兵が生まれた。79年にインドネシアで設立された残留日本兵の互助組織「福祉友の会」によると、インドネシアでは約1000人が独立戦争に加わり、約半数が戦死したり行方不明になったりしたという。
生き残った人の中には、戦後にインドネシアへ進出した日本企業の駐在員として働いた人がいた一方、日本に戻ることもできず貧困の中で亡くなる人もいた。最後の残留日本兵は2014年に亡くなり、福祉友の会は現在、2世や3世への奨学金の支給や、日本とインドネシアの友好に寄与するための活動を続けている。
https://mainichi.jp/articles/20230621/k00/00m/040/274000c
両陛下がカリバタ英雄墓地を訪問された事をきちんと報道する毎日新聞はえらい
今回は褒めてつかわす