北海道教育委員会は9日、道内の公立小中・高校や特別支援学校で行った「いじめアンケート」で、道立学校1校で設定ミスにより40人分の回答が他の在校生や保護者らに閲覧できる状態になっていたと発表した。
アンケートは約1500校が対象で、実名または無記名でいじめを受けた経験や見聞きしたことがあるかなどを尋ねる内容。発表によると、教職員は6月1~2日、ウェブサイト(Googleフォーム)で集めた回答を誤って在校生らが見られる状態に設定していた。2日に教職員が気付き、9日に在校生や保護者に報告し、謝罪した。
道教委は教職員の負担軽減のため昨年度から同サイトを導入していたが、2日に全学校に利用中止を指示。201校が同サイトを利用しており、別の1校でも約1時間40分にわたって4人分の回答について他校の教職員が閲覧できる状態になっていた。
道教委は9日の記者会見で「他人に見られないという信頼の下で行われるアンケートであり、調査の根幹を揺るがす」と陳謝した。
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