「コスプレ」や「LGBTQ+」という言葉がなかった頃から、女装愛好家として活動しているキャンディ・H・ミルキィさん。70歳になったキャンディさんは、いくつもの試練や病と闘いながらも、YouTubeチャンネル「キャンディびんぼう」を配信し続けている。

――日本でもLGBTQ+という言葉が浸透し、多様性を認める時代になりました。


「一口にLGBTQ+といっても、海外では何十種類にも分けられていて、それでも分けきれないのが実情。私も自分では、どのジャンルにも当てはまらないと思っていますし、それだけ人間は多様的ということなんですよ。

日本は昔から、歌舞伎や大衆演劇があり、長いこと女形ありきの文化が栄えている。宗教上、女装はダメという国は多いけど、それに比べたら、日本人って寛容ですよね。私がこんなフリフリのドレスを着て街を歩いたって、石を投げられないもん(笑)。みんな、“面白い!”と個性を認めてくれるんだから、この国は本当にありがたい」

「そうなんです。特発性間質性肺炎という指定難病の認定を受けました。間質性肺炎は、歳を重ねるとなりやすいみたいなんだけど、特発性は厄介なんです。今も息絶え絶えでしょ? 治癒しない病気で、発病して4年目に入ったんだけど、慢性型は、平均寿命が5年といわれているので、人生の着地点が見えてしまいました」

https://i.imgur.com/JIy7fva.jpg

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/e24e8ee66685e20e0f9396919e9a6d111cfd27dd&preview=auto