トリチウム、フランスのほうが多く排出? 被ばく避けられない? 日本の汚染水を確かめてみた
2023.05.03 07:51 中央日報

福島原発の汚染水放出が秒読みに入った中で、汚染水の安全性を巡る論争が韓国政界にまで拡散している。

与党「国民の力」は2日、「我々の海保護タスクフォース、作業部会)」を発足させて「科学的事実に基づいた国民の健康安全対策を用意する」とし「正確な事実関係を立証する専門家4人を民間委員として委嘱する」と明らかにした。
野党と一部の環境団体の汚染水の危険性に対する主張を「怪談」とし、これに対応するという趣旨だ。
日本政府は毎年増える汚染水の保存には限界があるとしながら汚染水を「ALPS(多核種除去設備)」という処理システムで浄化した後、今年夏から太平洋に放出するという計画を発表した。
海底トンネルも完工段階に入り、国際原子力機関(IAEA)や米政府などに事実上処理水の放出に対する同意を取り付けた

福島発トリチウム排出量が多くないという主張は韓国と中国の原発放出量と比較しながらも出てくる。韓国は年間約157テラベクレルのトリチウムを放出している。
韓国水力原子力が発表した2021年7月~2022年6月間古里(コリ)・セウル・ハンビッ・ハンウル原発の海洋放出トリチウム量を加えた結果だ。
日本発表資料によると、2020年中国は西海(ソヘ、黄海)南側に72テラベクレルのトリチウムを放出した。
ソウル大学核医学科のカン・ゴンウク教授は「フランスは年間1500テラベクレル程度排出するが、それがオランダ近海に流れる」とし「そのためオランダ近海や川の水は概略で韓国より10倍程度の濃度のトリチウムを含んでいるが特に問題はない」と述べた。

韓国科学技術院原子力・量子工学科のチョン・ヨンフン教授は「通常の雨水の中のトリチウムは1リットル当たり1ベクレル水準で、海中のトリチウムは1リットル当たり0.01ベクレル水準」としながら
「太平洋海に流れて行った福島発トリチウムはこの数値にほとんど影響を及ぼすことはない水準」と説明した。

https://japanese.joins.com/JArticle/303923
https://japanese.joins.com/JArticle/303924