ロシア外務省は1日までに、ポーランド当局がワルシャワのロシア大使館付属の学校を接収したことを受けて、報復を警告した。ロシアによるウクライナ侵攻の間に増したポーランドとロシアの外交上の緊張がさらに高まった。

ロシア国営RIAノーボスチ通信によれば、ポーランドの警察らは4月29日、学校に入り、職員に対して敷地から出るよう要請した。

ロシア政府は学校の接収について、「物議を醸し、違法で、挑発的」と述べた。

ポーランド外務省の報道官はロイター通信に対し、ロシアには接収について抗議する権利はあるが、ポーランド政府は法にのっとって行動していると述べた。

報道官は、接収した敷地はポーランドに属しており、ロシアによって違法に占領されていたと述べた。こうした見方は裁判所によっても確認されているという。

RIAノーボスチ通信は、駐ポーランド・ロシア大使の発言を引用し、学校はロシア大使館の別の場所で業務を続けると伝えた。

昨年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、ポーランドはウクライナのゼレンスキー大統領の信頼できる同盟国となり、ウクライナへの武器供与も率先して行っている。

一方、ポーランド政府のロシア政府との関係は悪化し、外交上の対立も招いていた。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって間もなく、ポーランドとロシアは互いに外交官45人を国外退去にしている。

https://www.cnn.co.jp/world/35203292.html