朝食「パン派」はより厳しく…食品値上げの影響は? ハム、チーズ、マヨネーズ 実は値下がりした食品も

値上げの波は落ち着く気配がない。再値上げも広がる。この2年間で私たちに身近な食品は、どのぐらい上がったのか。
朝食メニューで比べると、負担の大きさが浮かび上がってきた。

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本格的な物価上昇が始まる前の2021年2月と今年2月について、総務省小売物価統計調査(東京都区部小売価格)で比較した。

パン派に使われがちな食材は、軒並み値上がり。もっとも上昇したのは食用油で73%増。食用油や卵を原料とするマヨネーズも37%上昇。
食パンも15%程度上がった。ヨーグルトなどの乳製品は4月以降のさらなる値上げが発表され、鶏卵は供給不足で価格高騰が続くとみられる。

負担増はごはん派でも。みそ(750グラム)は315円が344円に値上がりした。豆腐もやや上昇。塩さけ(100グラム)は217円から284円と
約30%上がった。ただ、コメ(コシヒカリ・5キログラム)は2405円から2292円に値下がり。納豆はほぼ横ばいだった。

第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、今後の食品価格について「上がることはあっても下がることはない。
負担感は家計にじわじわのしかかる」と見通す。節約で乗り切るにも限界があり「物価上昇分を補えるよう中小企業まで
賃上げが広がることが望まれる」と話した。

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