「リポート提出、1分遅れて留年」看護学生が自殺…教員3人のパワハラ認定

https://news.yahoo.co.jp/articles/eabf8b23b1276d88493eac8ef13c414691e0b4d1


2019年に自殺した北海道立江差高等看護学院(江差町)の男子学生について、教員のパワーハラスメントの有無を調べていた第三者調査委員会(座長・須田布美子弁護士)は24日、複数の教員のパワハラが自殺につながったと認定した。今月末にも調査結果を道に提出する。

 同看護学院では、21年に教員による学生へのパワハラ問題が発覚。道が設置した第三者委による調査で、道立紋別高等看護学院(紋別市)と合わせ、53件のハラスメントがあったことが判明した。ただ、男子学生の自殺は調査対象ではなく、遺族が再調査を要望。弁護士らでつくる第三者委が、昨年10月から調査を進めていた。

 第三者委は24日の会議で、「リポート提出が1分遅れたことを理由に留年とされた」など教員3人による4項目の事案をパワハラと認定。「ハラスメントと自死との因果関係はあると考えられる」と結論づけた。

 鈴木知事は「大変重く受け止め、深くおわび申し上げる。ご遺族の意向を伺いながら、誠意をもって対応していく」とコメントした。