岸田文雄首相は21日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによるウクライナ侵攻に対して厳しい言葉で非難する共同声明を発表した。ロシアによる侵攻を「違法で不当でいわれのない侵略」と指摘。「可能な限り最も強い言葉で非難した」と明記した。

 共同声明はロシアの侵攻について「法の支配に基づく国際秩序の根幹を損ない、国連憲章にうたう基本原則、特に主権・領土一体性の原則に対する重大な違反だ」と記した。欧州・大西洋地域だけでなくインド太平洋やそれ以外の地域の安全、平和・安定に対する直接的な脅威だとした。

 両氏は力による領土の取得や、国際的に認められた国境を力または威圧により変更しようとする一方的な試みは容認できない考えで一致。「ロシアは、直ちに敵対行為を停止し、ウクライナ全土から全ての軍および装備を即時かつ無条件に撤退させなければならない」と強調した。

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