<速報>中国外相、偵察気球問題は「米国が作った外交危機」

中国の秦剛(しんごう)外相は7日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)に
合わせて記者会見した。秦氏は、米本土上空に飛来した中国の気球を巡る問題について
「米国が外交的な危機を作り出した」と米側に責任を押し付けた。

秦氏は、気球が米本土上空に飛来したことについて「不可抗力がもたらした
偶発的な予測不能な出来事だ」と主張。米国が気球を打ち落としたことについて
「過度に反応し、武力を乱用した」と非難した。「米国の対中認識は著しく偏っている」と批判した。

米欧が接近を警戒する中国とロシアとの関係については「ある国が冷戦期のフィルターで
中露関係を見ている」と批判。中露関係について「世界のいかなる国の脅威にもならないが、
いかなる第三国の干渉や挑発も受けない」と強調した。

ロシアによる侵略が続くウクライナ問題については「制裁や圧力では問題を解決できない」と
主張し、対露制裁を行う米欧や日本を牽制(けんせい)。米欧が懸念する中国からロシアへの
武器支援については「いかなる側にも武器を提供していない」と述べ、ロシア、そして
ウクライナにも武器を提供していないと主張した。

https://www.sankei.com/article/20230307-2PGZA4WFDNIZPKYS5QOAYK5AW4/