■なぜ“緩和”も戻らぬ中国人観光客

 ただ、コロナ前と違う点が…。アジアからの旅行客。

 観光客:「(Q.どこの国から来た)シンガポールから来ました」「(Q.どこの国から来た)台湾から来ました」

 10組以上に声をかけましたが、中国本土からの旅行客は見当たりませんでした。今年1月の中国からの訪日数は2019年と比べてマイナス95.9%も激減。アジアの中で突出しています。

 インバウンド需要のさらなる加速は、中国人観光客が戻ってくるかにかかっています。

 先週、中国からの渡航者に対する水際対策を緩和した日本。



 客数自体は中国以外の観光客が増えた分、元に戻りつつあるといいます。しかし、コロナ前とは“明らかな違い”が。

 この日、台湾から来た3人組。

 店員:「ふぐの皮のから揚げです。シェアできます」

 ふぐ料理のお店で、彼らが口にしたふぐは、皮のからあげのみ。

 台湾から:「ベリースペシャル。チューイングガムみたい」

 その後、うな重を頼んでいました。“爆買い”ならぬ“爆食い”する中国人が多く来たころと比べると、ふぐを「日本文化の体験」と捉える外国人が増え、1人前を複数でシェアするなど、客単価が低下しているといいます。

 玄品浅草女将・吉田明子さん:「コロナ前は“爆買い”とも言われていたように、天然(ふぐ)など高価なものを、求められる人が多かった」

 “爆食い中国人”にも期待するのが本音です。

 玄品浅草女将・吉田明子さん:「中国の方は今でも日本に求めるもの、高価なものとか、おいしいものを求めるというのはこれからも変わらないと思うので、来ていただければと」

 観光地が待ちわびるインバウンドの“満開”は、いつになるのでしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a829946806cf9a5700ff1dfc82692fbeb39f6e