電線を吊る金具が電線の振動と「共振」…東海道新幹線が停電し長時間運転見合わせた問題 金具折れた原因判明
2023年2月22日 水曜 午後8:24 東海テレビ

2022年12月、東海道新幹線が長時間運転を見合わせることになった停電は、棒状の金具が電線と「共振」し、負荷が重なって折れことで起きたことがわかりました。

東海道新幹線では2022年12月、愛知県安城市内の線路で停電し、およそ4時間にわたって運転見合わせとなりました。
これまでJR東海は、列車に電力を供給する電線をつり下げる棒状の金具が何らかの理由で折れ、さらに別の電線に接触したことでショートし停電に至ったと説明していました。

JR東海は22日、棒状の金具が折れた理由について、金具と電線の振動が一致して「共振」と呼ばれる現象が起きて揺れが大きくなり、接合部分に負荷が重なったことが原因だったと発表しました。
東海道新幹線では、共振が起きやすい他の場所については既に金具が新品に取り替えられていて、今後より強度が高い金具に変更していく方針です。

https://www.fnn.jp/articles/-/490304
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左が従来架線。右が新型架線。
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