ウクライナの次は台湾と騒ぎ立てるのはやめよ-中国外相が促す

中国の秦剛外相は21日、各国に対しウクライナと台湾を関連付けることをやめるよう求めた。ウクライナ情勢を巡ってロシアとは距離を保ちつつ、和平に向け自国は中立的な立場だと訴える取り組みの一環だ。

  秦氏は北京で、「中国はウクライナでの衝突が激化し、制御不能な状況に陥る可能性を深く憂慮している」と表明。その上で、「関係国に対し火に油を注ぐことを直ちにやめ、ウクライナ問題で中国に責任を転嫁したり、『きょうのウクライナはあすの台湾』と騒ぎ立てたりするのをやめるよう促す」と述べた。

  秦氏は習近平国家主席の新たな「グローバル安全保障イニシアチブ」を発表する演説で発言した。

  米国はプーチン大統領を支援するため中国がロシアへの武器供給を密かに検討していると主張したが、中国はこれを否定している。

  一方、中国はこのところウクライナと台湾の違いを際立たせようとしており、中国は数日内にウクライナでの戦争に関する和平案を提示する方針だ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-21/RQEQQWT0G1KZ01