大阪府知事選カオス化 「政治家女子48党」の候補者擁立の狙い
2023年2月17日 11:30

大阪府知事選(3月23日告示、4月9日投票)に「政治家女子48党」の候補者擁立が判明し、一気にカオスと化しそうだ。

 府知事選には現職で、大阪維新の会代表の吉村洋文知事(47)のほか、政治団体「アップデートおおさか」の要請を受けた大阪芸術大客員准教授の谷口真由美氏(47)、共産党の推薦で元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)が名乗りを上げている中、新たに候補者擁立に動いたのがNHK党だ。

 同党の立花孝志党首(55)は16日、堀江政経塾での講演で、府知事選にNHK党ではなく、政治家女子48党から候補者を擁立する考えを明かした。政治家女子48党は政治活動とアイドル活動の両立を掲げた女性を前面に押し出した政治団体で、統一地方選では東京エリアを中心に全国で50人近くを擁立する予定だ。

 府知事選に同党公認の候補者を擁立する狙いはその注目度だ。立候補には供託金300万円がかかるが、政見放送や民放番組、ラジオ、新聞などへの露出機会を得られる。立花氏は6年前の都知事選に立候補し、NHKの政見放送で「NHKをぶっ壊す!」と言い放ったことがバズって、3年後の参院選で国政政党につなげた成功体験がある。

 都知事選での広告宣伝効果は3億円あったとして、府知事選も当選度外視で、政治家女子48党の周知につなげたいというわけだ。

 府知事選には前出の3人のほか参政党も独自候補の擁立を予定している。4年前は吉村氏と小西禎一氏の一騎打ちだったが、5人以上の候補が立候補となれば、橋下徹氏の辞職に伴い、7人が争った2011年以来の乱打戦となり、“大阪春の陣”は騒がしい選挙になりそうだ。

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