バイデン大統領「中国気球、安全保障上の違反ない(=スパイ活動ではない)」と発言
2/10(金) 21:31

バイデン大統領は「中国の偵察気球、安全保障上の重大な違反はなかった」と発言したが、
ということは「中国気球」はスパイ行動をしていなかったことになる。日本人は如何に行動し、何に注意すべきなのか?

◆バイデン大統領の発言

ロイター電によると、2月9日、バイデン大統領は「中国の偵察気球、安全保障上の重大な違反はなかった」と
発言したとのこと。それによると、バイデンはスペイン語放送局テレムンドのインタビューで「
重大な違反ではない」と述べ、その上で「国際法に違反する。米国の領空だ。
いったん領空に入れば、われわれはそれを自由にできる」と語ったという。

◆気球の「航路」を制御するのは限界

しかし、気球の「航路」を長時間かつ遠距離にわたって制御するのは困難で、
その証拠に優秀なスタッフが揃っているアメリカのNASAでさえ、
気球の「航路」を制御できなかったことを、2月7日のコラム<「中国気球」の正体を「NASA気球」の軌跡から読み解く>で書いた。

筆者自身、中国がいったい何をやっているのかを、どうしても確認したかったので、
2月9日には<プロペラが付いている「中国気球」に操縦能力はあるか?>を四苦八苦しながら考察することを試みた。

しかし、どこからどう見ても、気球に「航路を制御する」能力はないことが判明してきた。

となると、気球がアメリカ上空に飛来したのは「航路」ではなく「風に流されて漂流」していたことになり、
「飛来」とか「航路」とかといった単語で気球の「滞在」を表現することができず、
正確には「漂流」という単語でしか、正確には存在を表現できないことが徐々に明確になった。

続く
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20230210-00336565