韓国では、屋内でのマスク着用義務が解除された。日本も近々、屋内でのマスク着用を不要にしようとしている。台湾は、2月末に義務化を撤廃する予定だ。

【画像】「マスクをつけていないとにらまれる」日本

このように規則が緩和されているにもかかわらず、東アジアの人々は頑なにマスクを手放そうとしない。もう何ヵ月も前からほとんどの場所でマスクをしなくても
よくなった欧米や東南アジアの人々にとって、この現象は奇妙に映る。そこで、米「ニューヨーク・タイムズ」紙が、その「謎」について解説している。

同紙はまず、そうした理由の一つに習慣を挙げる。アジアの多くの国では、2年以上にわたってマスク着用が義務付けられてきた。そのためマスクが日常生活の
一部になってしてしまい、なかなか変えられないというのだ。横浜市でバレエを教えるニシムラ・ミズキ(24)は、「マスクをしていないと何かが足りないように感じる」とコメントする。

そもそもアジアでは、今回のパンデミック以前からマスクの習慣があった。1918年にインフルエンザが、最近では2002年にSARS(重症急性呼吸器症候群)、
2012年にMERS(中東呼吸器症候群)が流行した際にも、各国の保健当局がマスクの着用を国民に呼びかけていた。そのため、新型コロナウイルスの発生時には、
ほかの地域よりも早くマスクが定着したのだ。

また韓国や日本では、マスクをすることで女性たちは化粧をしなくてもいいし、笑わなくてもいい。日本では、マスクを「顔パンツ」と呼び、マスクを外すことは人前で
下着を脱ぐのと同じくらい恥ずかしいという意味もあるようだと、同紙は解説している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/58c119f050fce90190274954eb9f7f98cac9745d