米本土上空に中国の偵察気球 リスク考慮、撃墜せず軍追跡

 【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は2日、米本土上空を偵察用の気球が飛行しており、米軍が追跡していると明らかにした。国防当局者は「気球は中国のものだと確信している」と強調。収集できる情報は限定的だとして、破片が地上に落下して危害をもたらすリスクを考慮し、撃ち落とさず監視を続けているという。

 バイデン大統領も報告を受けており、ワシントンと北京の大使館ルートを通じて中国に「米国がいかに事態を深刻に受け止めているかを伝えた」としている。米中間の新たな火種となりそうだ。

 国防当局者によると、偵察気球は1日、西部モンタナ州上空を飛行していた。

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