日本フランチャイズチェーン協会が発表した2022年の全国コンビニエンスストアの売上高(速報値)は、11兆1775億円だった。
新規出店を含む全店ベースで、前年比3・7%増となり、コロナ禍前の19年を上回り、過去最高となった。

新型コロナウイルス対策の行動制限が全面的に緩和され、外出する機会が増えたことが売り上げに貢献した。コンビニ各社は、
人流回復に対応した商品開発や品ぞろえを行い、おにぎり、弁当、冷凍食品などの売れ行きが好調だった。

1回の買い物でいくら支払ったかを示す平均客単価は2・8%高い711・5円と、8年連続で増えた。原材料費や物流費の高騰を受けて、
商品の値上げが相次いだことが客単価を押し上げた。コロナ下で広がったまとめ買いも定着している。来店客数は0・9%増にとどまった。

人口減少を背景に、コンビニの店舗は飽和状態にあることが指摘されている。22年12月末の店舗数は、5万5838店で、
前年より112店少なかった。5万6000店に迫った19年2月末をピークに減少傾向にある。

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