アメリカでは料金とは別に、サービスを受けたことに対する心づけとしてチップを支払う習慣があります。
しかし、キャッシュレス決済の普及によってこれまでチップを渡してこなかった店でもチップが要求されるようになるなど、
消費者からはチップという習慣が手に負えなくなってきていると不満の声が上がっています。

多くの企業がキャッシュレス決済を導入するにつれて、
消費者はこれまで支払うことのなかったスポーツ用品店やファストフード店でもチップを支払うよう要求されるようになりました。
また、世界的なインフレによる価格の上昇により、一部の消費者はチップに対してフラストレーションがたまっているとのこと。

簡単に無視できる従来のチップと違い、キャッシュレス決済でのチップの要求は消費者へのプレッシャーになり、
チップの支払いを回避することは難しいとのこと。
さらに、周囲の人も支払い画面を見ることができるため、その人の気前の良しあしが従業員以外にも筒抜けになってしまうことも指摘されています。

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伝統的にレストランのような店舗では、従業員への給与が最低賃金よりも低く設定されており、
差額は顧客から受け取るチップで埋め合わせることが慣習となっています。
しかし、多くの消費者はコーヒーショップやその他の飲食店などでのキャッシュレス決済によって強制的にチップを要求されることにいら立ちを感じているとのこと。
マレー州立大学のイスマイル・カラバス氏は「消費者は方法やタイミングによってはチップのような一方的な習慣を嫌がる傾向にあります」と述べています。






アメリカではキャッシュレス決済の普及によってチップを支払う習慣が混乱している
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