ノリの生産が19年連続日本一の佐賀県。今シーズンも生産の真っ最中ですが、例年にない厳しい状況に置かれています。

佐賀県 坂本洋介副知事「見ていただくと明確に分かりますが、色が非常に落ちていて、量も相当数少ない」

1月、佐賀県白石町の沖合で撮影されたノリの状況です。通常の黒いノリと比べ、色が落ちて茶色っぽくなっているのが分かります。
なぜ、こうした状況が起きているのでしょうか。

海の上で起きている“異変”
有明海のノリ養殖場

有明海に注ぐ早津江川の港から、20分ほど沖に出たノリの漁場です。

深川照弘さん「うわ! もう全然黒くないもん。もう黄色になっとる。ちょっと雨で(色が)戻ってこのくらいです。雨の栄養で。栄養を
取りきらんでおるから、普通よりも伸びきらんでおるですね」
Q.収穫してノリにできそうですか?
深川さん「いやー、できるのはできますけど…。うーん…何とも言えない感じ」

佐賀県によると、ノリ養殖の網を張った10月以降、雨が少ない状態が続き川の水量が減少。川から海にもたらされる、ノリの生育に
必要な栄養も減っていきました。さらに日照時間が増えてプランクトンが大量に繁殖し、有明海の広い範囲で赤潮が発生。
プランクトンに栄養を奪われたノリが、いわば栄養失調の状態に陥っているのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6aef693ebf64dcb529899f57bff8e8dbfff48253