その一方で、吉林省からは、こんな動きも漏れ伝わってくる。

 ロシアがウクライナ侵略に敗戦、または、勝利したとしても国力は大幅に低下し、国際信用力も大きく失墜することを見越して、弱体化したロシアから極東を取り返すという動きだ。

 吉林省など旧満州、東北3省の人たちは、ウラジオストクなどの極東は元々中国の領土でロシアに奪われたと認識している人が多い。

 現在でも、ウラジオストクを旧名の海参崴で呼び続ける人も少なくないという。

 ウラジオストクを含む極東地域は、1858年のアイグン条約と1860年の北京条約で清朝から帝政ロシアへ割譲された歴史がある。

 割譲された地域は、中国では外満州(外東北)とも呼ばれ、現在のロシア沿海地方、アムール州、ユダヤ自治州、アムール州、ザバイカリエ地方にまたがる広大な土地だった。

 吉林省在住の中国人実業家によると、中国は、すでにロシア極東の一部の港湾の使用、運営権を得ているという。今後、この動きが加速するだろうとのこと。

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