ニューヨーク(CNN) 決済の新たなトレンドが全米を席巻(せっけん)し、次第に居心地の悪い思いをする
ようになっている。「チップ入れ」のデジタル化だ。

コーヒー1杯、アイスクリーム1個、サラダ1つ、あるいはピザ1切れを注文して、クレジットカードや携帯電
話で支払う。するとカウンター越しに店員がタッチスクリーンの端末を回して、こちらに差し出してくる。画面
にはチップのおすすめ額が映っている。たいていは10%や15%、20%だ。自由に金額を打ち込んだり全
く払わなかったりする選択肢が設定されている場合もある。

すぐ目の前には店員。後ろには順番待ちの列で、いらいらしながらも、自分がいくらチップを払うのか肩越
しにのぞいてくる。瞬時に決断を下さなければならない。なんというストレスだろう。

今日、客と店員は数年前とはがらりと一変したチップ文化に直面している。しかも明確な基準は何もない。
多くの客にとって、ウェーターやバーテンダー、その他サービス業の労働者にチップを払うのには慣れてい
ても、バリスタやレジ係にもチップを払うのは新しい現象だろう。要因としてはテクノロジーの変化が大きい。
おかげで経営者は以前よりもずっと簡単に、従業員の報酬を顧客に直接委ねることができるようになった。

以下ソース
https://www.cnn.co.jp/business/35197610.html