JR北海道のことし4月から9月までのグループ全体の中間決算は、営業損益が230億円の赤字でした。赤字の幅は前の年の同じ時期よりは縮小したものの、149億円の赤字だった新型コロナウイルスの感染拡大の影響がなかった3年前の同じ時期には届いておらず、依然として厳しい状況が続いています。

JR北海道が発表したことし9月までの半年間のグループ全体の決算によりますと、営業収益は648億円と、前の年の同じ時期と比べて28.2%増加しました。

また、営業損益は230億円の赤字で、赤字の幅は108億円縮小しました。

これは、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限がないなか、道の需要喚起策もあって鉄道やホテルの利用が伸びたことが主な要因です。

ただ、149億円の赤字だった感染拡大の影響がなかった3年前と比べると赤字の幅は81億円大きく、依然として厳しい状況が続いています。

最終的な損益は、留萌線の段階的廃止の合意に伴い特別損失を計上したことなどもあり、8億円の赤字となりました。

JR北海道の萩原国彦常務は記者会見で「感染状況の先行きについては不透明で、底を脱したかどうかは慎重にみていく必要がある。業績の回復に向けて外国人旅行客の受け入れや、冬場に人気のあるSLの運行などの準備を進めていきたい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221114/7000052443.html