診察をせずに睡眠導入剤の処方箋を作成したとして、大阪府警生活環境課は9日、医師法違反の疑いで、
大阪市中央区日本橋にある耳鼻咽喉科医院の男性院長(52)=兵庫県西宮市=と、元事務員の女(51)=
大阪市天王寺区=を書類送検した。処方箋は女の名義で、睡眠導入剤は院長が服用していた。
院長は「どの医師もやっており、罪悪感はなかった」と容疑を認めている。府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

書類送検容疑は共謀し、7月11日、実際には診察していないのに、女を患者とする睡眠導入剤と胃腸薬計60錠分の
処方箋を発行したとしている。

同課は9月、同院などを家宅捜索し、発行した処方箋や診察記録などを押収。2人が昨年3月から今年7月、
同様の手口で処方箋12枚を不正に発行し、睡眠導入剤計460錠を入手したとみている。院長は「病院の経営が
うまくいかずに飲み始め、平成29年ごろから服用量が増えた」などと供述しているという。

今年8月、事務員の女が府警に相談して発覚した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8c2738b0e6ad5d137445aca4a9c7253c3899372