ダイキン 国内回帰を検討 円安、脱中国依存で

ダイキン工業の十河政則社長は8日、円安を受けて海外で生産して日本国内に輸入しているエアコンなどについて「国内回帰を検討している」と明らかにした。すでに一部の部品は国内調達に切り替えており、今後、関東地方への工場新設なども含めてさまざまな可能性を検討する。

ダイキンは中国のロックダウンや米中摩擦などのリスクを受け、すでに脱中国依存の方針を示している。有事に中国製部品がなくてもエアコンを生産できる体制の構築を目指し、一部の部品生産を国内回帰させたり、取引企業に中国以外からも部品を調達するよう依頼したりしている。

十河社長は「空気清浄機は中国など海外ですべて作っていたが、リスクに対応できず生産の一部を国内に移した」と説明。また、国内で販売する家庭用エアコンの多くは中国で生産しており、円安によるマイナスの影響を受けているため「国内で(中国と)同等のコストで生産できないか検討している」と述べた。


産経新聞

https://www.sankei.com/article/20221108-HQGBEMLD25JMJB7SLBXRO5FP6E/