ツイッターの利用を停止するセレブリティーが少数ながら増えつつある。実業家イーロン・マスク氏がツイッターの新オーナーとなったこと受け、俳優やアーティストらの間では、どのような変化がもたらされるのか懸念する声が上がっている。
 マスク氏は440億ドル(約6兆4000億円)のツイッター買収を先月に完了する以前から、言論の自由に関するルールの緩和や、追放措置にしたユーザーを復帰させることなどを検討していると述べていた。こうした変更によってヘイトスピーチ(憎悪表現)が拡散しかねないとの指摘も上がっている。
 マスク氏は規則違反でツイッターから排除されたユーザーについて、明確な手続きが確立されるまでは復帰させない考えを今月のツイートで示した。
 一部のセレブは「ツイッター断ち」を表明したものの、完全に利用をやめるかどうか不透明な部分もある。

今年に入り、新型コロナウイルスワクチンに関する偽情報を拡散したとして、同じように著名アーティストによる「スポティファイ離れ」が起きた。ロック歌手ニール・ヤングさんや女性シンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェルさんらがスポティファイへのへの楽曲配信を拒否した。
 「Brave(ブレイブ)」などのヒット曲で知られる歌手のサラ・バレリス(42)はツイッターに「私はやめる」と書き込み、他のプラットフォームで人々と交流する考えを示した。
 R&B歌手のトニー・ブラクストン(55)は、マスク氏が買収した後に「ツイッターで『言論の自由』と称するものを目にしてショックを受け、がくぜんとした」とツイート。ツイッターは自身や息子、他の有色人種にとって「もはや安全な場所ではない」とした。
 モデルのジジ・ハディッド(27)は、1040万人以上のフォロワーがいる自身のアカウントを停止したと表明した。ツイッターは新オーナーの下で「ますます憎悪と偏見の巣窟になってきている 」とインスタグラムの投稿で述べた。

https://jp.wsj.com/articles/the-celebrities-leaving-twitter-after-elon-musks-takeover-see-the-list-11667857362